医学部受験と自分のいたらなさ

父が保健所に勤める医師で、自分は今は完治していますが、子供の頃は喘息でした。父や県立病院の小児科の先生の働く姿を通して、医師になりたいという気持ちを固めていきました。目標を定めたのは中学一年生の時です。もちろん、中学一年生で医師になるといっても、まだまだ経験不足です。それは、高校一年生の秋に母が5カ月入院したときに痛感しました。父と妹と自分で、母の代わりに家事をします。それだけでも、すごく大変でした。家の手伝いはできるだけ協力していたつもりですが、実際には母に頼りっぱなしでした。もっと自立しなければ、医者になるなんてことはまだまだ夢の先です。子供の頃から医師の仕事を見てきたつもりでも、自分にはまだ至らないところがあることを痛感しながら医師になるという気持ちを強めていき、医学部受験を始めました。

医学部受験の高倍率の理由

全国の医学部ではその合格偏差値が高いこともさることながら、競争率も、国公立大学・私立大学を問わず、いずれも軒並み高いのが医学部受験の特徴です。国公立大の場合は10倍~30倍で、一方、私立大学のほうは50倍近くになるところもあります。この厳しい競争率は、定員数が影響しています。国公立・私立大学ともに定員は1枚あたり約100人前後と少ないです。全国に医学部は80校はあるので、単純に考えて毎年およそ8000人しか入学できないことになります。医学部を目指す受験生は医学部に的を絞った者が多いので、一人の受験生が複数の医学部を併願していることが多く、どの、大学も高倍率になっています。その狭き門を目指す動機は様々でしょう。成績優秀故に、自分の学力がどこまで通用するのかを確かめたくて、医学部を目指してみようと志す人も多いです。

医学部受験を行うために。

小さな頃に医療系の仕事に就きたいと考える事はよく見られますが、実際に大学受験を行う時に医学部受験を選択する事は中々勇気がいる事だと考えられます。それはその仕事内容が人命に関与するものである事から、強い責任感が必要になるからです。その為医学部受験の際には学業だけではなく人間性も問われる事になり、適性の有無も大きく関係してきます。学校の成績は予備校や学習塾を利用する事で高い評価を受ける事は可能ですが、対人関係などは相手があっての事なので簡単に体得する事は出来ず、又人に教えて貰う事でもありません。その為常日ごろから自分をより豊かな人格にする様に努める事が必要になり、受験には関係が無いと言える様なボランティア活動に参加したりする事も大きな意義があると考えられ、広い意味で人の役に立つ人間になる様に努力が必要です。